ファーストリテイリングが発表した2021年8月期の連結業績(国際会計基準)は、売上高に当たる売上収益が前期比6.2%増の2兆1329億円、営業利益が66.7%増の2490億円、純利益が88.0%増の1698億円だった。前期は新型コロナウイルス感染症の影響で、大幅な減収減益となったが、海外を中心にV字回復した。
セグメント別では、国内ユニクロ事業の売上収益が4.4%増の8426億円、営業利益は17.7%増の1232億円だった。EC(インターネット通販)の売上高が17.9%増の1269億円と好調で、ECを含む既存店売上高は3.6%の増収となった。
海外ユニクロ事業は売上収益が10.2%増の9301億円、営業利益が約2.2倍の1112億円だった。新型コロナの影響が少なかったグレーターチャイナ(中国・香港・台湾)の売上収益が16.7%増の5322億円、営業利益が52.7%増の1002億円と過去最高の業績を達成した。
そのほか、ジーユー事業の営業利益は7.6%減の201億円、グローバルブランド事業の営業損益は16億円の赤字(前期は127億円の赤字)だった。
22年8月期の連結業績は、売上収益が3.1%増の2兆2000億円、営業利益が8.4%増の2700億円、純利益が3.0%増の1750億円を予想する。