スーパー、コンビニ、外食など9業種の人流調査!緊急事態宣言解除後、人が増えなかった意外な業種は?
「コロナ特需」に沸いた家電量販店、ホームセンターの人流の変化は?
最後に、趣味嗜好の要素が強い、デパート、テーマパーク、家電量販店、ホームセンターの人流を振り返っておきたい。
まずはデパートだが、20年に人流が大きく減少し、全国で200万人を下回った月も目立つ。2021年は回復傾向にあるが、2019年の水準までは程遠いといったところだろうか。
■全国デパート
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緊急事態宣言解除前後の直近2週間では、+4%の上昇を見せ、客足は順調に戻ってきているように見える。今後はコロナ前の客入りまで回復することはできるのだろうか。新たなマーケットの開発や今後の取り組みにも期待したい。
続いて、テーマパークだが、帝国データバンクの調査によると、遊園地・テーマパーク企業235社の収入高合計は、前年比9.7%減の9128億3100万円だ。うち、減収企業は116社で全体の49.4%が外出自粛の動きを受け、厳しい経営環境に置かれている。今年残り3ヶ月弱でどれだけ盛り返せるかどうか気になるところだ。
■全国テーマパーク遊園地サンプリング
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2020年における緊急事態宣言下では、恐ろしく低迷した人流も2021年に入り減少の度合いも緩やかで人流が平均化されている。2021年の緊急事態宣言明けの前後2週間では、人流は+5%上昇した。やはり、緊急事態宣言解除を受けて、開放的になった客が増えたと言えそうだ。
次に家電量販店。同業界は、「巣ごもり需要」の追い風を受け、増益を記録した企業も多い。ただし、どれだけの客が通販ではなくリアル店舗を訪れ購入したのかが気になる点だ。
■全国家電サンプリング
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直近の前後2週間での人流は+0.9%と急激な変化までは見られないが、今後、実店舗に足を運ぶ客が増えるのか、それともネットでの購買が定着し、客足は戻ってこないのか、今後に注目したい。
最後に、ホームセンター。同業界も、家電量販店と同様、人流に大きな変化がない。むしろ、21年においては、19年よりも客が増えている月もあるくらいだ。巣ごもり需要や、休日の日曜大工DIY需要に支えられ、増益を記録した企業も存在する。
■全国ホームセンターサンプリング
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宣言解除を受けても、人流はほぼ変化がなく、+1.2%。ホームセンターは、休業要請業種から外れたという経緯もあり、コロナ禍で生まれた特需をうまく利用した業界と言えそうだ。
9業種全てで人流が増加、ウィズコロナ時代が本格的に到来?
10月1日の緊急事態宣言解除を受けて、9つの業界全てで人流の増加を記録した。今後、第6波が訪れるかどうかは不明だが、ひとまずwithコロナ時代に向け動き出した、という恰好になった。今後、業界・業種によって人流がどう変動していくかは注目である。
*「全国9業種の業種別人流変化」は、クロスロケーションズ株式会社のWebサイトで毎日更新されています。【毎日更新 全国業種別人流データ無料公開中】のアイコンをクリックすると確認できます。
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