スーパー、コンビニ、外食など9業種の人流調査!緊急事態宣言解除後、人が増えなかった意外な業種は?
次に、ドラッグストアだが、コンビニ、スーパーと比べても変動が激しいことがわかる。コロナ前の2019年と比べると、コロナ後の2020年3月頃から人流は大幅に減少した。
■全国ドラッグストアサンプリング
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緊急事態宣言解除前後の2週間については、昨年、2019年よりは伸びており、直近の解除前と解除後の1週間では+1.1%の増加が見られた。今後は、コロナ禍で人流が減った業界として、コロナ時代にどう対応していくのか気になるところだ。
外食業界、時短要請解除の影響は?
次に、外食業界だが、今回サンプリングしたのはファミリーレストランだ。時短営業や座席数が制限されるなど、数々の制約を受け、影響は甚大だが、10月1日以降、全国で段階的に時短要請が解除され、アルコールの提供が緩和されたことから、今後の回復が見込まれる。
ファミリーレストランは以下の通り。コロナ前の2019年と比べて2020年、2021年は最大で倍の来訪数の変化(人流の変化)が出ている。2020年の1回目の緊急事態宣言下と、2021年の年初における緊急事態宣言下での人流の変化は当然ながら顕著である。
■全国ファミリーレストランサンプリング
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緊急事態宣言解除を受けても、まだ客は2019年水準には戻ってきていないが、前週比+3%の上昇を見せた。今後、どこまで客入りは回復するのだろうか。
次にファーストフードだが、こちらも、業界全体としてはコロナの影響をダイレクトに受け、人流は減少した。
■全国ファーストフードサンプリング
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2020年の後半からは徐々に来訪者・人流を取り戻しつつあるようで、宣言解除前後の直近2週間の比較では、1.9%の増加が見られた。2年近くが経ち、withコロナ時代で客の行動様式が変化した中、各店はどのような戦略を描いているのだろうか。