外食売上高、8月は8.6%減、コロナ禍に台風・大雨が重なる

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都内の繁華街
日本フードサービス協会が発表した8月の外食売上高(全店ベース)は、前年同月比で8.6%減だった。写真は3月9日、東京で撮影(2020年 ロイター/Hannibal Hanschke)


 日本フードサービス協会が発表した8月の外食売上高(全店ベース)は、前年同月比で8.6%減だった。持ち帰り需要が強みの「ファーストフード(FF)」業態が全体をけん引する格好で、7月まで前年比プラスが4カ月続いていたが、5カ月ぶりに前年実績を下回った。2019年8月との比較では24.4%減だった。

 新型コロナ感染症の急拡大で緊急事態宣言やまん延防止等重点措置が全国的に拡大、書き入れ時のお盆休みも客足は増えなかった。さらに、台風や前線停滞による大雨が追い打ちをかけ、客数が8.1%減少した。客単価は0.6%減だった。

 業態別の売上高では、FF業態が1.0%増と健闘した。ハンバーガーなど「洋風」が6.0%増と引き続き好調だったほか、「持ち帰り米飯・回転寿司」が1.1%増だった。「和風」「麺類」は前年割れだった。

 そのほかの業態は、ファミリーレストランが20.6%減、ディナーレストランが24.5%減、喫茶が8.5%減、酒類提供の禁止や夜間営業の制限が続くパブ・居酒屋は68.8%減と大幅に落ち込んだ。

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