アスクルは3月16日、2021年5月期の連結営業利益が前期比47.4%増の130億円になりそうだと発表した。同社は20年12月に通期の営業利益予想を92億円から108億円に引き上げたが、この修正予想をさらに22億円上回る。
主力のBtoB(法人向け)事業は、20年4月の緊急事態宣言発令による顧客の事業活動縮小で一時的に売上高が落ち込んだが、宣言解除後は中小企業を中心に消毒液やマスクなど感染対策商品の需要が増加した。中堅・大企業のオフィス用品需要も回復基調にある。一方、BtoC(個人向け)事業の「ロハコ(LOHACO)」も、値引きが減ったことで粗利益率の改善が進んだ。
通期の売上高は3.9%増の4160億円と従来予想を60億円上回りそうだ。純利益は従来予想を10億円上方修正し、23.8%増の70億円を見込む。これに伴い、期末配当金予想も19円から25円に引き上げた。年間配当金は44円(前期は38円)となる。
なお、同日発表した20年6月〜21年2月期の連結業績は、売上高が前年同期比4.5%増の3130億円、営業利益は62.3%増の102億円、純利益は49.4%増の61億円だった。BtoB事業の売上高は3.8%増の2563億円、BtoC事業は9.8%増の388億円だった。