[東京 22日 ロイター] – 出版取次大手の日本出版販売によると、昨年の店頭売り上げが2000年の集計開始以来、初めて前年を上回った。「鬼滅の刃」のヒットなどでコミックが販売を押し上げた。
日販が22日に公表した店頭売り上げ調査(約1700店舗対象)によると、昨年の実績は前年比で4.3%増加した。コミックが同31.5%と大きく販売を伸ばした。
新型コロナウイルス禍による巣ごもり需要で、ビジネス書や学習参考書なども好調だった。これらを含む書籍は同1%減。雑誌は同8.7%減。
全体の売り上げは、休業が影響した4月を除きすべての月でプラスを確保した。店舗を立地別でみると、「駅中・駅前」が同6.7%減と落ち込んだものの、商業施設内や沿道型の店舗は前年超えとなった。新型コロナの感染拡大で人の流れに変化が起きた影響があると推測されるという。