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ファストリ、9〜11月期の営業利益は23.3%増、国内ユニクロ事業がけん引

都内に新たにオープンしたユニクロショップ
ファーストリテイリングは14日、20年9―11月期(国際会計基準)の連結営業利益が前年同期比23.3%増の1130億円と大幅増益になったと発表した。国内や中国を中心とするグレーターチャイナ地域でのユニクロ事業が好調に推移した。写真は、都内に新たにオープンしたユニクロショップ。2020年6月19日に撮影。(2021年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)

 ファーストリテイリングが発表した2020年9〜11月期の連結業績は、売上高に当たる売上収益が前年同期比0.6%減の6197億円、営業利益が23.3%増の1130億円だった。新型コロナウイルス感染拡大の影響で客数が減り、売上げは微減となったものの値引き販売が減って粗利益率が改善、広告宣伝費など販売管理費が減ったことで増益幅が広がった。

 事業別では国内ユニクロ事業の売上収益が8.9%増の2538億円、営業利益が55.8%増の600億円と全体をけん引した。既存店売上高は7.3%増で、在宅需要にマッチした部屋着やスポーツウエア、秋冬商品の販売が好調だった。

 海外ユニクロ事業は売上収益が7.2%減の2606億円、営業利益が9.5%増の414億円と減収増益だった。中国と台湾が好調でグレーターチャイナ(中華圏)が大幅増益となった。韓国は減収だったが、粗利益率の改善と販管費の低減で黒字に転換した。

 そのほか、ジーユー事業の売上収益は4.9%増の765億円、営業利益は9.9%増の136億円。セオリーなどグローバルブランド事業の売上収益は22.3%減の280億円、営業損益は2億円の赤字(前年同期は18億円の黒字)だった。

 21年8月期通期の業績予想は据え置いた。売上収益は前期比9.5%増の2兆2000億円、営業利益は64.0%増の2450億円、純利益は82.6%増の1650億円を見込む。