[東京 20日 ロイター] – 大戸屋ホールディングスは20日、コロワイドの株式公開買い付け(TOB)に対し、社外取締役6人を含む取締役11人の全員一致により、反対意見を表明した。大戸屋HDでは従業員の有志が既に17日、TOBへの反対を表明していた。
大戸屋はTOBに反対する理由として、コロワイドによる大戸屋の子会社化を見据えた株主提案が否決されたこと、コロワイドが計画する合理化施策は企業価値・ブランド価値を脅かし、従業員の離職やフランチャイズ店の離脱が起こりかねないことなどを挙げた。その上で、コロワイドによるTOBは「当社の企業価値を毀損(きそん)し、株主共同の利益を侵害するものであると考えている」としている。
大戸屋は6月25日の株主総会で、コロワイドが大戸屋の子会社化を前提として指名する取締役候補者の選任に関する株主提案を否決。一方、コロワイドは7月9日に、大戸屋に対し1株3081円でTOBを行うと発表した。