週刊コンビニニュース ファミリーマート、総務省推進の「マイナポイント事業」に参加
1週間のコンビニエンスストアに関するニュースをまとめた週刊コンビニニュース。消費増税後の消費減退を抑制しつつ、キャッシュレス決済による生産性向上を狙ったキャッシュレス還元制度が本日6月30日をもって終了する。それに代わるように、総務省が9月から開始する「マイナポイント事業」における、マイナポイントの予約・申し込みが7月1日よりスタートする。政府による付与金額がの上限が5000円のため、消費への寄与は限定的だが、コロナ禍に苦しむコンビニにとっては貴重な顧客囲い込みの一助となる。ファミリーマート(正しくはFamiPay事業を担うファミマデジタルワンが参画企業)はどれだけ申し込みを集められるだろうか?(6月23~29日のニュースをまとめました)。
セブン-イレブン
ボトル to ボトルのリサイクル促進
「エシカルプロジェクト」の進捗状況
セブン-イレブン・ジャパンは、資源の有効活用とプラスチック対策を目的としたペットボトル回収事業を実施するため、茨城県行方市と「ペットボトルの資源循環に係る協定」を締結した。6月24日から市内の9店舗に「ペットボトル回収機」を新たに設置し、ボトル to ボトルによるリサイクルを促進する。
同社はまた、食品ロスの削減を目的に、販売期限が近づいたおにぎりや弁当などを購入した顧客に、nanacoボーナスポイントを付与する「エシカルプロジェクト」で、開始した5月11日から6月10日までの1ヶ月間で、全国平均で1店舗当たり約2割の食品ロス削減効果を生んだこと報告した。
ファミリーマート
総務省推進の「マイナポイント事業」に参加
マイナポイントは、政府が「消費の活性化」、「キャッシュレス推進」、「マイナンバーカードの普及」を目的に、マイナンバーカードと利用客が選択するキャッシュレス決済サービスのリンクを推進する事業で、ファミリーマートが展開するFamiPay(参画事業者名はファミマデジタルワン)も参加した。マイナポイントをFamiPay利用で申し込んだ場合は、先着10万名にボーナス500円相当を進呈する。キャンペーン期間は7月1日から9月30日まで。
ファミリーマート
ドレッシング包材を「バイオマスインキ」に切り替え
ファミリーマートは6月30日から、「減塩和風ドレッシング」などサラダ用ドレッシングの包材に使用している印刷インキを、再生可能な有機資源バイオマスから抽出して製造した「バイオマスインキ」に順次切り替えていく。
ナチュラルローソン
小説が読めるレジ袋を無料配布
通常捨てられてしまうレジ袋にも付加価値を与えようと、「モノガタリ by mercari」に寄稿する伊坂幸太郎氏、吉本ばなな氏、筒井康隆氏の小説を印字したレジ袋、“読みレジ袋”を、6月24日から26日までの3日間限定で無料配布した。モノに関する小説を載せることで、改めてモノとの付き合い方や価値を考え直すきっかけになることを意図した企画。
ローソン
災害用備蓄の食品をフードバンクに寄贈
ローソンでは、災害用として本社に備蓄していた食品約2万個を6月下旬、一般社団法人全国フードバンク推進協議会へ寄贈する。ローソンは、災害備蓄品以外にも全国フードバンク推進協議会に、納品期限が切れたオリジナルの菓子や加工食品などを、三菱食品の協力のもとで定期的に寄贈していて、その数はこれまで合計約23万7,000個となった。
セブン-イレブン
「日本を元気に!つながるプロジェクト」
銘菓の応援企画「支え合おう!九州」
各地域を代表する銘店の商品を6月25日から順次販売する。セブン&アイ・ホールディングスのグループ店舗が参加する「日本を元気に!つながるプロジェクト」企画で、全国のさまざまなメーカーの協力を得て、各社の直営店舗やギフトなど、限られた場所でしか購入できない人気ブランドの菓子などが、店頭に並ぶ。
セブン-イレブンは「支え合おう!九州」企画として、九州を代表する菓子メーカーの銘菓を、全7県の2,336店舗で6月25日から発売した。数量限定の銘菓7アイテム。
・筑紫もち5個パック(如水庵 税抜649円)・めんべいプレーン8袋(山口油屋福太郎屋 同445円)・なんばん往来ラズベリー味3個(さかえ屋 同500円)・なんばん往来糸島プレミアムミルク味3個(さかえ屋 同500円)・長崎カステラ蜂蜜3カット(和泉屋 同352円)・唐人巻3本入(福健 同260円)・黒糖ドーナツ棒くまモんスポーツパッケージ(フジバンビ 同138円)
セブン-イレブン
好評の冷たい「朝ラー」再登場、他
セブン-イレブンは静岡県藤枝市独自の食文化「朝ラーメン」を商品化した『藤枝朝ラー軒公認 冷たい中華そば』(税抜390円)を、県内の全734店舗で6月24日から発売した。昨年6月に「冷たい中華そば」を商品化して発売、10月には「温かい中華そば」も登場し、両商品で累計45万食以上を販売した人気商品で、今回はスープを直接入れて販売できる新たな容器を採用。さっぱりとしたスープの味わいと風味を楽しめるように仕立てた。
セブン-イレブンはまた、サッポロビールと共同で、「セブンプレミアム上富良野小丹枝(おにし)さんと大角(おおすみ)さんのホップ畑から」を、6月29日から数量限定で発売する。国産希少ホップを使用した共同開発商品の第3弾。上質なホップの香りとマイルドな味わいが特長のビール。350ml缶・税込225円、500ml缶・同291円。
ファミリーマート
より夏仕様にリニューアルした冷し中華
ファミリーマートは冷し麺の人気商品“冷し中華”3種類を、6月23日からリニューアル発売した。つるりと、しなやかなのどごしで、弾力のあるもちもち麺となるよう、小麦などを異なる配合の生地にし、外層(つるみ重視)と内層(食感重視)を合わせて三層麺とした。スープは醤油ベースとし、チキンエキスやごま油の豊かな風味と、レモンや生姜のさわやかさを楽しめる。
- 「炙り焼チャーシューの冷し中華」(税込498円)
- 「具だくさんミニ冷し中華」(税込356円)
- 「ごまだれ冷し中華」(税込486円)
ローソン
ワンコインの「野菜セット」販売開始、他
ローソンは玉ねぎ、にんじんなど家庭で使用される頻度の高い野菜をワンコインで買える「野菜セット」(税込500円)を、6月26日から販売した。金曜日に全国一律で販売するが、今後、毎週金曜日・土曜日を「新鮮野菜市」として売場を設ける予定。
ローソンはまた、7月1日の“びわ湖の日”を記念して、6月30日より「ふんわり牛乳パン(宝牧場の牛乳入りクリーム使用)」(税込140円)を近畿地区で発売する。滋賀県高島市の宝牧場の牛乳入りクリームを使用したパンで、クリームをサンドした、昔懐かしい素朴な味わいが特長。
ミニストップ
「しゃきしゃきネギで食べる油淋鶏弁当」、他
ミニストップは調理工程を改良して、しゃきしゃき食感を実現したネギをトッピングしたチルド弁当「しゃきしゃきネギで食べる油淋鶏(ユーリンチー)弁当」(税込529円)を6月23日に発売。チルド弁当の炊飯工程などを見直すことで、ほぐれと粒立ちのよい炊き立てに近いご飯に仕立てた。
ミニストップはまた、3種ソースのハーモニーが絶妙な「Wチーズカツドッグ」(税込237円)を6月26日に発売した。韓国で人気の棒状の「トンカス」(韓国料理の豚カツ)をイメージし、もちもち生地でジューシーな豚ロース肉とごま入りとんかつソースを包んだ。濃厚なチューダーチーズとクリーミーチーズを使用した別添のダブルチーズソースは、ごま入りとんかつソースと相性がよい。
セイコーマート
北海道の食文化として広めていく“さんま蒲焼重”
セイコーマートでは2019年に販売数が約30万食となった“さんま蒲焼重”を、今年も「土用の丑の日」に向けて予約を受け付ける。北海道根室花咲港で水揚げされたさんまを使用し、「土用の丑の日に“さんま蒲焼重”」を、北海道の食文化として広めていく。北海道480円(税抜)、茨城県・埼玉県510円(税抜)。