[東京 30日 ロイター] – 任天堂の2020年1―3月期の利益は10年ぶりの高水準となると予想されている。新型コロナウイルスの感染拡大防止のための外出自粛が続く中、ゲーム機「ニンテンドースイッチ」が消費者の巣ごもり需要をとらえたためだ。
リフィニティブがまとめたアナリスト10人の営業利益の予想平均は約540億円で、予想通りであれば前年同期比80%増。Wiiが大ヒットした時以来の好決算となる。
今回、巣ごもり需要を喚起できたのは、人気ゲームタイトルの「あつまれ どうぶつの森」が、世界中であまりゲームをしない「巣ごもり」中の人たちに受け入れられたからとみられる。
外出自粛により、屋内で楽しめるエンターテインメント市場は恩恵を受けているが、その中でも、任天堂のゲーム機やゲームソフトが供給が逼迫するまでに至っている。日本のゲームのマーケットのコンサルティング会社カンタンゲームズ代表のセルカン・トト氏は「任天堂は、現時点で抱える在庫を超える数のゲーム機を売ることができるだろう」と指摘した。
任天堂は20年3月期に1950万台のスイッチの販売を予想しているが、保守的な数字とみられている。昨年12月時点ですでに約1800万台を販売していた。
同社の20年3月期第4・四半期決算発表は、5月7日に予定されている。