[東京 12日 ロイター] – ソフトバンクグループが12日発表した2019年4─12月の営業損益(国際会計基準)は129億円の赤字だった。前年同期は1兆8590億円の黒字。通信会社のソフトバンクは増益だったが、ファンド事業の損失が響いた。
アリババの香港上場時の新株発行に伴い、持分変動利益3318億円を計上した。当期利益は前年同期比69.0%減の4765億円だった。
10―12月の連結営業損益は25億円の黒字だった(前期は7043億円の赤字)。当期損益は550億円の黒字(同7001億円の赤字)。
10―12月のファンド事業の損益は2251億円の赤字だった。前期(7―9月)は9702億円の赤字。前年同期は1763億円の黒字。
12月末に傘下のビジョン・ファンドが保有する投資の未実現評価損失は7273億円となった。88銘柄を保有し、投資額合計746億米ドルに対し、公正価値合計は798億米ドル。29銘柄で公正価値が増加し未実現評価益52億ドルを計上したが、31銘柄で未実現評価損121億ドルを計上した。
同社は通期見通しを開示していない。リフィニティブがまとめたアナリスト18人による通期の連結営業利益予想の平均は8611億円。市場の当期利益予想は8195億円。a