日本の貿易収支10月は173億円の黒字、輸出入とも16年10月以来の減少幅

ロイター
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港湾の様子
11月20日、財務省が発表した10月貿易統計速報は、貿易収支が173億円の黒字だった。写真は東京の港湾に並ぶコンテナ。昨年3月撮影(2018年 ロイター/Issei Kato)

[東京 20日 ロイター] – 財務省が20日発表した10月貿易統計速報は、貿易収支が173億円の黒字だった。4カ月ぶりの黒字だが、黒字額はロイターの予測中央値3010億円の黒字より小さかった。輸出が前年比9.2%減、輸入が同14.8%減と、いずれも2016年10月以来のマイナス幅となった。

輸出は11カ月連続の減少。自動車(9.6%減)、原動機(20.9%減)、鉄鋼(16.7%減)などが減少した。対米輸出は11.4%減で3カ月連続の減少。2000―3000ccなどの自動車や航空機エンジン部分品などの原動機が減った。対中輸出は10.3%減。プラスチック原料など有機化合物やギアボックスなど自動車部分品の輸出が減った。

財務省は輸出の減少が続いていることについて、内外経済の減速や原油安などさまざまな要因が考えられるとした上で「動向を注視していく」と指摘した。

輸入の主な減少品目は原粗油(22.7%減)、液化天然ガス(20.9%減)、石油製品(42.5%減)など。原粗油の価格下落や台風19号に伴う物流停滞が輸入減につながった。米国からの穀物類の輸入が56.6%減で過去最大の減少幅となった。生育の遅れで飼料用トウモロコシの輸入が落ち込んだ。

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