日本OTC医薬品協会 重点取り組みに「スイッチ・ラグの解消」を明記!
海外と比べてスイッチ化は5年~28年遅れ
スイッチ OTC(医療用医 薬品から転用されたOTC) の状況について、主要国と比較したものが資料③だ。資料③は「医療用から要指導・一般用への 転用に関する評価検討会議」において「否」となった主な成分。海外では20年前にスイッチされ、すでに30カ国でOTCとして販売されている成分もある。
資料④は日本でもスイッチOTCとして販売されている成分だ。海外と比べると、スイッチ化は5年~28年遅れている。このように、かつて話題となった「ドラッグ・ラグ」と同様に「スイッチ・ラグ」があることがわかる。それだけ日本の国民は、セルフメディケーションの選択肢が制限されている状況だ。
当協会は、①スイッチ・ラグの解消、②自らの健康状態を迅速・簡便に把握できる一般用検査薬の拡大、③健康寿命延伸に寄与するOTC提供のための環境整備に取り組む。
スイッチ・ラグの解消については、諸外国との格差を関係者と共有するほか、評価検討会議の現状と課題を整理し、改善に向けた議論を継続する。また、店頭でのスイッチOTC販売体制整備の支援を行っていく。