ドラッグストア決算ランキング2022、コロナ特需反動あるも9割が増収に!
上場ドラッグストア(DgS)は前期実績と比較可能な18社のうち16社が増収となった。2021年度は前年の“コロナ特需”の反動で、2月期・3月期決算の企業の中には2ケタの営業減益となったところもある。売上高トップのウエルシアホールディングス(東京都:以下、ウエルシアHD)は売上高1兆円を突破。DgS業界は売上高1兆円を射程に入れる企業が複数出てきた。
DgS各社の2021年度の決算(連結ベース)は、前年度との比較可能な上場18社のうち16社が増収となった。営業増益となったのは同18社中11社だった。
21年度のDgS企業の物販事業は前年の“コロナ特需”の反動の影響を大きく受けたが、新規出店や好調な調剤事業がカバーし、多くの企業が増収基調を堅持した。
21年度決算は、22年2月期・3月期の企業と、21年4月期・5月期・6月期の企業とでは“コロナ特需”の反動減の影響度合いが異なる。22年2月期・3月期企業は反動減の影響が大きく、21年4月期・5月期・6月期の企業は期中の“コロナ特需”によって売上高と利益を大きく伸ばしている。

売上高トップのウエルシアHDの22年2月期業績は、売上高が対前期比8.0%増の1兆259億円、営業利益は同0.1%増の430億円と増収・営業増益となった。前期下期に前倒し採用した資格者の人件費や、ププレひまわり(広島県)子会社化の影響により販売費及び一般管理費(販管費)がかさみ、営業利益は微増にとどまった。既存店売上高は、物販が同0.4%の微増だったが、調剤は同12.0%増と好調だった。期中にグループ全体で142店舗を新規出店した一方で、不採算の25店舗をスクラップしたほか、88店舗の既存店を改装。期末店舗数は2457店舗(海外11店舗除く)となった。既存店への調剤併設を積極的に進め、期末時点の調剤併設店舗は1839店舗まで増えた。
21年10月に旧マツモトキヨシホールディングスと旧ココカラファインが経営統合して誕生したマツキヨココカラ&カンパニー(東京都)の22年3月期業績は、売上高は同34.0%増の7299億円、営業利益は同31.1%増の
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