スーパー注目!サツドラ、生鮮強化した西岡札大前店の売場づくりと戦略を徹底解説!
近年、生鮮を含む食品の扱いを強化しているドラッグストア(DgS)。食品スーパー(SM)にとってますます手ごわい存在になりつつある。こうしたなかサツドラホールディングス(北海道/富山浩樹社長兼CEO:以下、サツドラHD)グループで、DgSや調剤薬局など計202店(2023年5月期時点)を道内で展開するサッポロドラッグストアー(同:以下、サツドラ)は、生鮮食品の販売を強化した430坪フォーマットの出店を始めている。
来店動機を増やし、小商圏モデルの確立へ
サツドラHDは中期経営計画(2022年5月期~26年5月期)において「地域の生活総合グループへの進化」をテーマに掲げる。国内でも早期に人口減少が進む北海道で勝ち残っていくためには、より地域に根差し、生活者のあらゆるニーズを深掘りしていく必要がある。同社はそれを、①店舗の生活総合化戦略、②地域プラットフォーム戦略、③コラボレーション戦略、④組織戦略の4つの成長戦略を通して実現していきたい考えだ。
なかでも①の店舗の生活総合化戦略では、サツドラの商品政策において「商品カテゴリーの拡大」を推進。具体策の1つとして生鮮食品の取り扱いを拡大している。これにより来店動機を増やし、人口が少ない小商圏でも成り立つ収益モデルを確立することで、出店余地を広げていくねらいだ。
この方針のもと同社は23年5月期から新規出店や既存店の改装のタイミングで、生鮮食品の導入店舗を広げている。中計の最終年(26年5月期)までにその数をDgS店舗全体の約8割まで増やす計画だ。
こうしたなかで新たに出店を始めたのが売場面積430坪のフォーマットだ。サツドラの主力フォーマットで店舗数全体の約3割を占める380坪タイプよりも大型で、生鮮食品の販売に注力するのが特徴だ。現在すでに6店舗を展開する。
この新しいフォーマット開発の背景には
DCS Report の新着記事
-
2024/07/16
ロピア、初のFC、初の沖縄店舗を徹底調査!本土と同じ点、違う点とは -
2024/07/04
ミニストップ、進化した独自モデルの実力と戦略とは -
2024/07/02
老舗うなぎ店もスーパーも採用「特殊冷凍」がビジネス変える! -
2024/06/18
イトーヨーカ堂の新総菜ブランド「ヨーク・デリ」のねらいとは -
2024/06/18
ローカルスーパー生き残りの一手!オギノHDが青果卸買収のねらい -
2024/06/17
食品スーパーも学ぶべき!杏林堂最新店の地産地消食MDとは
この連載の一覧はこちら [225記事]
![DCS Report](https://diamond-rm.imgix.net/wp-content/uploads/2020/07/DCS-Report680.jpg?auto=format%2Ccompress&ixlib=php-3.3.0&s=e79acaca1dcba96fd20a94a92db62b95)
サツドラ(サッポロドラッグストアー)の記事ランキング
- 2019-07-19#4 ツルハには敢えて挑まず…アインとサツドラ、「ナンバー2企業」たちの流儀
- 2020-09-24サツドラHD、ブロックチェーン技術を使った決済システムを実証実験
関連記事ランキング
- 2024-06-26上場全19社が増収!ドラッグストア決算ランキング2024
- 2024-06-20現役ドラッグストア店員が分析するマツキヨ渋谷旗艦店の凄さと懸念
- 2024-06-18ローカルスーパー生き残りの一手!オギノHDが青果卸買収のねらい
- 2024-06-17ヤオコー、バローHD、サミット 24年3月期決算分析と今期の戦略
- 2024-06-29人気アナリストが解説、主要小売7業態決算総括と24 年度の展望
- 2024-06-04明暗!ライフ、U.S.M.H、アークス、2024年2月期決算分析!
- 2024-06-04クスリのアオキがSMを転換し「杏林堂」と競争!強みと課題とは
- 2024-01-11クスリのアオキHDがM&Aを加速! ついに四国にも進出へ
- 2024-06-24業態別 主要店舗月次実績=2024年5月度
- 2024-07-04ミニストップ、進化した独自モデルの実力と戦略とは