1000億円めざす!隠れたM&A巧者、マルミヤストアの戦略とは
売上1000億円をめざす!本部を置く大分県のほか、宮崎県、熊本県、福岡県で店舗展開するマルミヤストア(池邉恭行社長)。2015年よりリテールパートナーズ(山口県/田中康男社長)傘下で、地域密着型の店舗運営を行う。近年はM&A(吸収合併)にも積極的で、着実に事業規模を拡大。現在、物流改革、組織整備にも取り組み、競争力強化をめざしている。
マルミヤストアの強さのポイント
- SM、DS、生鮮強化SMのマルチフォーマット展開
- 直営化し、魅力が高まった総菜
- 積極的なM&A
熾烈きわめる競争環境
創業者の故宮野雅良氏が1961年、大分県内で青果商を始めたのがマルミヤストアの起こりだ。72年、同県佐伯市に食品スーパー(SM)の1号店を出して以降は、地道に店数を増やす。さらに91年宮崎県、2000年熊本県、03年福岡県へとそれぞれ進出を果たし、これまでリージョナルチェーンとしての地盤を固めてきた。
コロナ禍にあって、内食需要が高まり利用者が増加。とくに好調なのはこの7~8年、充実を図ってきた総菜部門である。昨年、全国的に苦戦した企業も多いなか前年実績をクリア、21年度に入っても伸び続けており、強みになっている。
経営環境は厳しさが増している。とくに少子高齢化が進行、大分県の高齢化率は32.9%(2019年10月1日現在、大分県調べ)と全国平均より4ポイント以上も高い。本部を構える佐伯市については約40%にもなり、年々、人口が大幅に減少、食品マーケットは縮小の一途をたどっている。
競争も激しい。SMのほか食品を扱うドラッグストア(DgS)、さらにディスカウントストア(DS)も台頭、熾烈をきわめる。
このなか同じ価値観を持つSM企業と手を結ぶ一方で、積極的にM&Aにも取り組みながら事業を拡大してきたのがマルミヤストアだ。
ローカルスーパー大進化! の新着記事
-
2021/11/12
1000億円めざす!隠れたM&A巧者、マルミヤストアの戦略とは -
2021/11/12
福岡県民熱愛の「にしてつストア」「レガネット」展開の西鉄ストア、独自の商品戦略とは -
2021/11/12
単なる地域密着はもはや専売特許ではない! ローカルスーパーにしかない強みを徹底解説! -
2021/11/12
プロセスセンターを活用した小商圏店舗で稼ぐ!遠鉄ストアの勝ち残り戦略とは -
2021/11/11
ヤオコーと資本提携のローカルスーパー、せんどうの魅力と強さとは? -
2021/11/11
「楽しむ、楽しませる!」が成長戦略 躍進を続ける次世代ローカルSMの組織開発
この特集の一覧はこちら [16記事]
マルミヤストアの記事ランキング
- 2021-03-25マルミヤストア、宮崎で食品スーパー運営の戸村精肉本店を子会社化
関連記事ランキング
- 2019-09-06“長野最強”のスーパー「ツルヤ」関東進出の衝撃!
- 2021-11-08地域で話題!ローカルスーパーが14社登場、“大手にはできない”強さの秘密とは?
- 2019-08-23岩手県の名物激安スーパー「SUPERオセン」 地域で愛される「低価格」の打ち出し方!
- 2021-11-10店内は市場のような臨場感! 滋賀の隠れた最強生鮮スーパー、ハズイ食料品店強さの秘密とは
- 2024-07-09他のスーパーとは別物に進化!スゴいローカルスーパーの生存戦略とは
- 2020-01-17八ヶ岳山麓の小さなスーパーに全国からお客が殺到する理由
- 2021-03-25マルミヤストア、宮崎で食品スーパー運営の戸村精肉本店を子会社化
- 2019-05-08長野のローカルスーパー「ツルヤ」のPBが強すぎる!
- 2021-11-10綿半ホームエイドが、ホームセンターを改装して、最先端のスーパーマーケットを作った理由
- 2023-09-04成長続く北陸の大阪屋ショップ、売上1000億円めざす戦略を尾﨑弘明社長が語る