アマゾン、ヤオコー、U.S.M.H… 店頭受け取りロッカーが指し示す買物DXのゆくえ
スーパーマーケットの店舗網がオンライン配送の拠点になる?
やはり店頭ピックアップ利用者の大半は、車での来店客ではないでしょうか。車だから持って帰ることが苦にならない、少なくとも家で待つよりはいい、となる。徒歩だと、よほど近所でなければ配達してもらった方が便利と思うでしょう。
そしてスーパーマーケットの立地は、車利用が中心というケースが多く、だからこそ店頭ピックアップのサービスが便利なものに感じられるはずです。オンラインで購入した商品をスーパーマーケットで受け取ることが苦にならないと考えているのは、ほかならぬアマゾンです。
アマゾンが設置を広げている受け取りロッカー「Amazon Hub」は、スーパーやドラッグストアの敷地内に多く置かれています。車利用かつ高頻度で来店する業態の店舗網は、オンラインショッピングで購入した商品の受け取り拠点としてふさわしいインフラかもしれません。
ラストマイルを顧客に委ねてしまえるのですから、事業者にとって店頭ピックアップの浸透は、物流効率を高め、物量のキャパシティを上げる効果につながるでしょう。この先一段とオンライン購入が増えて、配達のキャパシティがそれに追いつかない状況になるとしたら、店頭受け取りはますます重要な配送インフラになります。