ツルヤ前橋南店がベイシア本社近くにオープン ツルヤらしさを出しながら、ローカライズを進める売場づくりとは?
ツルヤらしさを出したまま
群馬ローカライズを徹底
ツルヤといえば、「ツルヤオリジナル」を中心とする豊富なプライベートブランド(PB)商品の品揃えで知られ、ワイン、日配、グロサリーから冷凍総菜まで多岐にわたる。そのPBこそツルヤらしさを体現しており、強固なツルヤファンを増やす原動力になっている。
同社PBの最大の特徴は、大半の商品が地元長野県のメーカーや生産者と共同開発した商品だという点にある。こうした商品開発はきめ細かな産地開拓が必要で、短期間でできるものではない。
では前橋南店も「メイドイン長野」が中心の売場なのか、というとそれだけではなかった。想像以上に「群馬」「上州」が打ち出された売場になっているのである。ワインなどの酒類、こんにゃくなどの和日配、そのほか各種グロサリーで群馬のメーカーの商品が数多く導入。たとえば前橋の人気イタリアンのドレッシングなどもPBのドレッシングと並んで販売されていた。
このようにPBを軸とする「ツルヤらしさ」を全面に打ち出しながらも、食品スーパーとして出店エリアの食生活に合わせたローカライズを行っている点がツルヤ前橋南店の特徴だ。
今後、群馬県で多店舗化を進めるものと思われ、それに伴って、群馬県地産地消型のPB開発が進むのかに注目だ。