コロナ禍で冷食が伸びているからだけじゃない ローソンが「ビストロシリーズ」投入した周到の背景とは
ミニサイズが2個入り!
少人数世帯の「適量」を意識
同シリーズの大きなポイントの1つは、その商品設計だ。「少しずつ色んなメニューを食べたい」という需要に対応し、内容量をローストビーフは6~7枚入り、それ以外の商品はミニサイズを2個入りとした。夫婦2人でシェアしたり、単身者が好きな時に少しずつ食べたりと、近年増加する少人数世帯にとって「適量」となる商品をめざしたという。
昨今の冷凍食品では、複数品目がプレートに盛られた一食完結型や、ファミリー向けの容量の多い商品が目立つ。そうしたなか「ローソンとしても従来にない商品設計となるが、現在の消費傾向に即した商品として挑戦した」(前田氏)。
本格派の商品のため、価格はすべて税込399円と、その他の冷凍食品と比較して若干高い。しかし、全4種類を購入して2人でシェアすれば1人当たり金額は約800円であり、手ごろな価格で、外食のような本格的な家飲みシーンを演出できそうだ。