ワタミ、首都圏の居酒屋全店でオゾン消毒とPCR検査を実施
居酒屋チェーン大手のワタミは7月1日、首都圏の全店(フランチャイズ加盟店を除く)でオゾンによる店内消毒と、消毒後のPCR検査を実施すると発表した。新型コロナウイルスの感染拡大に伴う緊急事態宣言で臨時休業していた店舗を、7月から全面的に営業再開するのに合わせて、感染者が多い首都圏の店舗で感染予防対策を強化する。
オゾンは大気中にある物質だが、強い殺菌力や消臭力、脱臭力があり、塩素に変わる殺菌物質として注目されている。奈良県立医科大学の研究では、60分間のオゾン消毒で新型コロナウイルスの99%が不活性化したという。
オゾンは気体なので、客席やキッチンを含めて店内全体をくまなく消毒できる。ワタミでは7月から8月にかけて、首都圏の「和民」「ミライザカ」「鳥メロ」などのグループ全店でオゾン消毒を実施。その後も、1カ月に1度の頻度で消毒を続ける。
また、消毒の実施後は効果を確認するため、来店客が触れる機会が多い複数の箇所から検体を採取して、PCR検査を行う。