勢力図を塗り替える大合併!アークランド×ビバの共同記者会見で語られたこと
売上高5000億円へ
業界トップをめざす
LIXILグループ取締役代表執行役社長兼CEO 瀬戸欣哉氏
LIXILビバは当社の最大の子会社。素晴らしい経営者もいて、好きな会社。従業員も誇りに思い、店舗に行くのも楽しみだった。こういった形で取引が決まったのは嬉しくもあり、寂しくもある。
当社の事業領域はメーカー、ハウジングがメーン。一方、LIXILビバは店舗を中心とした小売業。これからもっと成長していく。しかしそれには投資が必要。残念ながらわれわれはメーカーとしてどこに投資していくかというのを選択するフェーズで、ビバという子会社を持つよりもメーカーとして専念していく。
アークランドサカモトには坂本会長という素晴らしい経営者がいる。寂しくは思うが、晴れやかな気持ちで祝福したい。
LIXILビバ代表取締役社長兼CEO 渡邉修氏
LIXILビバは1977年にトステムの子会社として設立され、43年間営業してきた。2000年に上場廃止し、2017年に再上場を果たした。
業界を取り巻く環境の変化、これから先の将来的な発展を考えると企業間の合併は避けて通れない。3年間で上場のメリットはかなり感じた。
10年後を目標に、ビバとアークランドで売上高5000億円をめざす。トップ企業になる。これを達成するには年率成長5%が必要だが、ビバは5%を超えているので問題なく達成できる数字だと認識している。
また、粗利益率改善に向けて共同で取り組むことで、営業利益率8%を超える企業集団になる。
シナジーは店舗運営の共同化、PB開発、IT・物流の共通化による販管費低減で出すことができる。
店舗については、両社で138店舗、27都道府県。平均売上は20億円近くで、これは業界ダントツの数字である。ナショナルチェーンになれば、まだまだ伸ばすことができる。
粗利益率は、仕入れのボリュームディスカウント、PB強化で現状の33.7%から36.7%への改善をめざす。
PB比率は現状、アークランドが10%、ビバが26%。これを両社で40%になるようにする。
この大きなアライアンスにより、ゲームチェンジを起こす。