「ストア・オブ・ザ・イヤー」2位選出! マミーマート岩崎社長が語る“食品小売の転換期“

聞き手:小野 貴之 (ダイヤモンド・チェーンストアオンライン 副編集長)
構成:上林 大輝 (ダイヤモンド・チェーンストア 編集記者)

台頭するディスカウント……転換する食品小売業界

──マミーマートの総菜・弁当がメディアでも話題になっています。

岩崎 「お弁当・総菜大賞2024」では12年連続で、11カテゴリすべての部門で入賞することができ、多くのメディアで紹介いただくなど大きな反響があった。社外の方から商品を認めていただけることは社員にとって誇りになる。同時に、多くの方々から注目されているぶん、さらに商品の磨き込みを進めなければならない。品質などの改善は継続して進めている。

評価高い総菜は豊富な品揃えで展開
「お弁当・お惣菜大賞2025」では、11カテゴリすべてで入賞を果たした

──25年10月には持ち株会社制への移行も計画しています。関東の商勢圏の中で、マミーマートとして今後どのように成長をめざしますか。

岩崎 最近の各社の動向を見ると、食品小売業は完全に転換期にあると考えている。国内食品小売の中心では、大手企業同士の戦いに加え、ディスカウントストア(DS)が台頭している。埼玉県内でも強い食品スーパーは多い。そこにプラスでDSとも戦っていくとなれば、よりハードな状況になっていくだろう。

 出店コストを考えれば、ただやみくもに店舗数を増やしていくのではなく、店舗ごとに安定して利益が出せる状態を維持できることが最重要だと考えている。ただ規模を追求するのではなく、慎重さを持って出店を進めていきたい。

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聞き手

小野 貴之 / ダイヤモンド・チェーンストアオンライン 副編集長

静岡県榛原郡吉田町出身。インターネット広告の営業、建設・土木系の業界紙記者などを経て、2016年1月にダイヤモンド・リテイルメディア(旧ダイヤモンド・フリードマン社)入社。「ダイヤモンド・チェーンストア」編集部に所属し、小売企業全般を取材。とくに興味がある分野は、EC、ネットスーパー、M&A、決算分析、ペイメント、SDGsなど。趣味は飲酒とSF小説、カメラ

構成

上林 大輝 / ダイヤモンド・チェーンストア 編集記者

2000年生まれ。埼玉県出身。法政大学文学部英文学科卒業後、地方新聞社の営業職を経て株式会社ダイヤモンド・リテイルメディア入社。

流通小売の専門誌「ダイヤモンド・チェーンストア」編集部で執筆・編集を行う。

趣味はお笑い鑑賞、音楽鑑賞。一番好きなアーティストは椎名林檎。

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