ECメーンのチーズケーキ専門店「Mr. CHEESECAKE」、実店舗拡大のワケとは
空港内店舗ではブランド認知向上を図る
2号店の羽田空港店は、第1旅客ターミナルビル2階のマーケットプレイスにオープン。同店は、チーズケーキを納めた大きな“箱”をコンセプトにデザインされている。小川氏は羽田空港店について「エキナカのグランスタ東京店と比較すると、空港に来るお客さまの買物に対するスタンスはまったく違う」という。

駅と同様に重要な交通インフラである空港は、日々多くの人の往来がある一方で、駅のような“日常的”な利用というよりは、旅行をはじめとした“非日常”の場としての側面が強い。そのためお客の多くは、買物を主目的としていないという特性がある。
さらに、店舗が開業したのは保安検査ゲートに入る前のエリアであり、買物に時間をかける人はより少ない傾向にある。
小川氏は「空港内での購買がメーンでない人が多いため、われわれのお店が空港のこの位置にあるということと、フィナンシェなどの持ち運びやすい商品も販売していることを事前に知ってもらえるよう、情報発信をしていく必要がある」と話す。
羽田空港店で1番人気の「Mr. CHEESECAKE Classic」は、ホールタイプで最大1.5時間、カップタイプで最大5時間の持ち歩きが可能。さらに、25年3月に新たに投入したバスクチーズケーキ「BASQUE CHEESECAKE Original」(3780円)は、オリジナルの保冷バッグに入れることで最大12時間まで持ち歩きが可能となっている。国内移動においては、商品の持ち運びに問題がないことなど、ブランド・店舗の認知を高めていくことで、今後の集客につなげていく考えだ。







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