ECメーンのチーズケーキ専門店「Mr. CHEESECAKE」、実店舗拡大のワケとは

2025/04/28 05:55
上林 大輝 (ダイヤモンド・チェーンストア 編集記者)

1号店はエキナカ立地に合わせた手軽な商品を新開発

 念願の常設ストア1号店となるグランスタ東京店は、JR「東京」駅のエキナカ商業施設「グランスタ東京」内、八重洲地下中央口に近い「銀の鈴エリア」に店舗を構える。ケーキを乗せた大きな“器”をコンセプトに、細部までこだわってつくられた木製の什器が特徴的な店内は、グレーを基調とし、Mr. CHEESECAKEが商品やEC上で表現してきたシンプルな美しさを体現している。ECと実店舗でイメージの乖離が起きないよう工夫した。

ブランドとして初の常設ストアとなる「Mr. CHEESECAKE グランスタ東京店」の店舗写真
ブランドとして初の常設ストアとなる「Mr. CHEESECAKE グランスタ東京店」(提供)

 東京駅は、平日は通勤客、土日は観光客と、日常的に多くの利用客が往来するターミナル駅であるため、Mr. CHEESECAKEとしては安定的かつ多くの顧客接点を持てることが大きなメリットとなったという。

 一方で、Mr. CHEESECAKEの代表取締役CEOを務める小川翔吾氏は「土産菓子がメーンとなりがちなエキナカ商業施設の売場に、(Mr. CHEESECAKEの)ブランドイメージを維持しつつ、どう商品をマッチさせていくか」という、エキナカ立地ならではの課題もあったと振り返る。

 実際、グランスタ東京店では、従来のホールのチーズケーキだけではなく、手軽なサイズの商品としてカップタイプのチーズケーキ「Mr. CHEESECAKE Petit / S(ミスターチーズケーキ プティ エス)」(Classic810円/各種フレーバー891円)を、同店限定フレーバーも含めて新たに開発した。また、常温商品としてフィナンシェ、スノーボールを新展開し、持ち運びやすくちょっとした手土産の需要にも応えられるMD(商品政策)にチャレンジした。

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記事執筆者

上林 大輝 / ダイヤモンド・チェーンストア 編集記者

2000年生まれ。埼玉県出身。法政大学文学部英文学科卒業後、地方新聞社の営業職を経て株式会社ダイヤモンド・リテイルメディア入社。

流通小売の専門誌「ダイヤモンド・チェーンストア」編集部で執筆・編集を行う。

趣味はお笑い鑑賞、音楽鑑賞。一番好きなアーティストは椎名林檎。

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