脱20代偏重、より幅広い層へ!ZOZOTOWN、テレビCM刷新の成果とは
「服はあるけど、服がない」悩みに応えるメッセージ
ユーザー調査を行ったところ、ZOZOTOWNの認知率は8割近くと、飽和点に近い認知を獲得できていることがわかった。その一方で、「ZOZOTOWNを利用している人とそうでない人で、抱いているイメージに大きな違いがあった」と小俣氏は言う。
具体的には、後者のZOZOTOWNを利用していない層にとっては、存在は知っているものの、非購入の理由として「自分の年齢に合わない」「利用の選択肢にない」など、自分ごとと捉えられていない実態が見えてきたという。
これらの調査結果をふまえ、ZOZOTOWNを普段から利用している層に対しては従来どおりセールの魅力を訴求する一方で、ZOZOTOWNを利用したことのない潜在ユーザー層には自分ごと化を促すことを新たなCM戦略の中心テーマに掲げた。
さらに調査を進める中で、ユーザーのリアルな悩みが浮かび上がってきた。
クローゼットを開くと、何かしらの服は入っている。でも、今シーズンに着る服や、日々のモチベーションを上げられるような服がない。そんな「服はあるけど、服がない」という悩みだ。
このユーザーの悩みに応え、自分ごと化を促すため、「ZOZOTOWNはファッションの悩みや困りごとを解決できる存在だ」というメッセージを打ち出すことにした。冒頭のドラマ風シチュエーションの服をより魅力的に見せるシーンや、キャッチコピー「出会える服、着てますか?」といったクリエイティブは、そのねらいが反映されたものだ。