2030年までにゼロエミッションめざす欧州・ケスコの取り組みとは
西欧の先進国や北欧諸国では、政府や地方自治体が長年環境問題に本腰を入れていることや、消費者の関心の高さから、食品小売業は早期からサステナビリティを推進している。そんな欧州の中でも、サステナビリティにおけるリーディングカンパニーの1社といわれるのが、フィンランドのケスコ(Kesko)だ。同社はどのようにサステナビリティに取り組んでいるのか。そのアプローチ手法をレポートする。
世界100社ランキング ランクイン記録更新中!
カナダの投資調査会社であり金融情報誌を発行するコーポレート・ナイツは毎年、世界のあらゆる業種業態の売上高10億ドル(約1300億円)以上の企業のうち約7000社のサステナブルな取り組みを査定して「世界で最もサステナブルな100社」を発表している。
その2022年版が1月19日に発表された。100社にランクインする食品小売企業は極めて少ない。22年版では、43位に米国のスプラウツ・ファーマーズ・マーケット(Sprouts Farmers Market)、69位にフィンランドのケスコ(Kesko)が入った。ケスコは、同調査結果の発表が開始された05年以来、毎年100社にランクインし続けている世界で唯一の企業で、サステナビリティにおいては欧州のリーディングカンパニーの1社といえる。

ケスコは、
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