無料でもできる! SEOコンサルが教えるネットスーパーを活性化させるウェブ集客
話題性の高い商品・メニューで
自社サイトに誘致する
商品を軸としたアプローチ方法もある。消費者は特定の商品を探して、Webサイトで購入することもあるのだ。
この方法では今よく検索されている商品やメニューを掴む必要がある。たとえば、「シュトーレン」という主にクリスマスに食べられるドイツの伝統菓子がある。日本での5カ年の検索動向を調べると、図2の通り、検索数が増え続けていることが見てとれる。
この「シュトーレン」に含まれる意図は「シュトーレン(の出来上がり品)を探している」ほかに「レシピを探している」「シュトーレンとは何かを調べている」などが想定される。レシピを検索する場合は「シュトーレン レシピ」と検索するかも知れない。
「Googleトレンド」では、画面のタブでいくつかのカテゴリーに分けて調べることもできる(図3)。カテゴリ「料理、レシピ」を選択すると、Googleが「シュトーレン」の検索のうち「料理・レシピ」に属すると解釈される検索動向を表示できる。
結果を見ると、20年に比較してレシピの検索が減っているため、家で自分で手作りしようというニーズは少し落ち着いているのかも知れない(図4)。そうであるなら、出来上がり品の存在をサイト上のページで目立たせれば良いし、レシピとしての検索が増えていれば、調理レシピをサイト上で訴求すればよい。
今回は事例に「シュトーレン」を挙げたが、21年に流行したイタリア発祥の伝統菓子「マリトッツォ」を上手く提案するための手法として、マリトッツォがどのような検索の変遷を辿ったか、現在のニーズはどうか調べる・・・と考えるとイメージがつきやすいかも知れない。
SNSを活用して
トレンドを調査する
オンライン集客の原則として、「消費者が探している情報をサイト上で訴求する」ことと記載した。消費者のニーズを調査する方法として、主に検索エンジンを通じた方法を提示してきたが、「Instagram」をはじめとしたSNSおよびそのハッシュタグの数や変遷を通じて把握する方法もある。SNSならば店舗で運用していることもあるだろうし、とっつきやすいかも知れない。
繰り返しになるが今回提示した方法は無料で一定の範囲までできる事柄に留めている。
ネットスーパーに関しては、他業界と比べればオンライン上での競争は始まったばかりと言える。競合が増えてきたと感じたらネット広告やネットスーパーのプラットフォームに出稿をするなど、有料の手段を考えてもよいだろう。だが、まずは無料で多くのことができるので、手を動かしてみることでネットスーパーに見にくる人が増えた、などの小さくとも成果を上げてもらえたら嬉しい。
【執筆者】
菊池 浩之
プリンシプル マーケティングディビジョン ディレクター。SEOコンサルタント。解析およびSEOの2つの知見を掛け合わせたアプローチによる実績多数
【会社概要】
会社名: 株式会社プリンシプル
所在地: 東京都千代田区神田駿河台4-2-5 トライエッジ御茶ノ水10階
代表者: 楠山 健一郎
設立: 2011年
URL: https://www.principle-c.com/
事業内容: デジタルマーケティング戦略、デジタルトランスフォーメーションにおけるコンサルティング、デジタル広告、SEO、Web解析などのデジタルマーケティング支援、BIツール導入、DMP構築などデータ活用プラットフォーム構築支援
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