コロナ禍の食生活調査 食事回数、味覚にまで変化あり!

2021/12/20 05:55
    稲垣 昌宏 (ホットペッパーグルメ外食総研上席研究員)
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    とくに女性の若年層で
    「間食」が増加

     ホットペッパーグルメ外食総研では、新型コロナウイルス(コロナ)感染拡大の影響で食生活にどのような変化があったかを調査した(期間:2021年10月1日~11日)。

    図表
     まずは基本となる食事の回数と食べる量について聞くと、食事の回数で目立ったのは「間食をとる回数」で、「増えた・計」17.5%と多く「減った・計」との差も大きい。

     また、「朝食と昼食を兼ねる食事(ブランチ)をとる回数」「増えた・計」7.2%とやや多かった。

     食べる量については、「夜食で食べる量」「減った・計」8.9%と「増えた・計」との差が目立った。自宅で過ごす時間が長くなったことや、飲食店が深夜まで営業していないこと等が背景にありそうだ。

     「間食」について、より詳しく見ると「増えた・計」の多さ、また「減った・計」との差においても、男性よりも女性で間食の増加が目立つ。「増えた・計」の最多は20代女性の31.1%で、男女ともに年代が若くなるほど「増えた・計」が多くなる。 

    若い世代ほど
    「濃い味付け」を好むように

     若者では、味付けの好みについても変化があったようだ。

     全体ではコロナ禍で「濃い味付けを好むようになった・計」が7.8%、「薄い味付けを好むようになった・計」が8.0%と均衡しているなか、20代男性では「濃い味付けを好むようになった・計」が14.3%と、「薄い味付けを好むようになった・計」の6.9%を大きく上回っている。

     また、20代女性でも「濃い味付けを好むようになった・計」が10.5%と二桁に達した。総じて、男女ともに年代が若くなるほど「濃い味付けを好むようになった・計」が多くなる傾向だ。

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    記事執筆者

    稲垣 昌宏 / ホットペッパーグルメ外食総研 上席研究員

    エイビーロード編集長、AB-ROAD.net編集長、エイビーロード・リサーチ・センター・センター長などを歴任し、2013年ホットペッパーグルメリサーチセンター・センター長に就任。市場調査などをベースに消費者動向から外食市場の動向を分析・予測する一方、観光に関する調査・研究、地域振興機関である「じゃらんリサーチセンター」研究員も兼務し、「食」と「観光」をテーマに各種委員会活動や地方創生に関わる活動も行っている。肉より魚を好む、自称「魚食系男子」

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