米のプロが解説 相場高の今買うべき「コスパ最強の米」はこれだ!
今、ブランド米こそがコスパ最強?
意外に思われるかもしれませんが、最近はブランド米が「コスパのいいお米」になりつつあります。「魚沼産コシヒカリ」「山形県産つや姫」「北海道産ゆめぴりか」「福井県産いちほまれ」「新潟県産新之助」など、知名度の高いブランド米は、もともと高価ですが、価格とおいしさが比例しているため、高価格なのは当然です。
しかし、こうしたブランド米こそ、今まさに「コスパのいいお米」になっているのです。
昨夏に発生した「令和の米騒動」の影響で、足元のお米の価格がどんどん上がっています。新米の時期を過ぎても米価が下がらないという異例の事態が続いており、「比較的知名度の低い産地のコシヒカリ」は、一昨年の「魚沼産コシヒカリ」並みの価格に跳ね上がっています。
一方、もともと高価なブランド米は需要の急増がないため、値上がり幅は比較的小さく抑えられています。そのため、現在のような異常事態では、ブランド米こそがコスパのいいお米ということになるのです。
さらに、生産者が丁寧に栽培した無農薬・減農薬栽培の高品質なお米も、価格の上昇はさほど見られません。たとえば、「比較的知名度の低い産地のコシヒカリ」は倍以上の値段になっているのに対し、小池精米店で販売している無農薬栽培のコシヒカリは、値上がり幅がわずか15%にとどまっています。
今や、以前は安価で販売されていた「あきたこまち」や「ひとめぼれ」、そして比較的知名度の低い産地の「コシヒカリ」と、前述したようなブランド米の価格差はほとんどなくなりつつあります。
選択肢が多いと迷うかもしれませんが、この記事を参考に、価格以上に満足できるお米を見つけて欲しいところです。