輝く鳥居がシンボル! 金運アップを祈願する、京都の注目神社の巧みなブランド戦略!
素晴らしいブランド戦略
実は御金神社の歴史を調べると、意外にも新しいことがわかる。鳥居の横に設置してある「御金神社御由来」には、「昔は民家にあって密かに祭祀されていたが明治十六年(1883年)今の名を附して社殿を建立し」と記されている。冒頭に触れた、大政奉還についての話し合われた時には存在していないことになる。

また、おもな祭神は金山毘古神で、本来は鉱山や鉱物の神様。昔は鏡や刀剣類の武具、農耕器具の鋤や鍬といった道具、金属類を守る存在だった。しかし金属は、お金との親和性が高いためか、近頃は「金運アップ」のご利益がもてはやされるようになった。
ではシンボルの鳥居は、いつから金色に輝いているのか。建立された明治期からなのか。実は、ほんの数10年前まではごく普通の神社だった。こう断言できるのは、私が御金神社から徒歩数分の中学校に通っていたからだ。同級生から得た極秘情報によれば、劣化した鳥居を見たある氏子さんの提案で金色に塗ったのだそうだ。
真偽の程は不明だが、ブランド戦略という点ではまったく素晴らしいと感じる。「御金」→「お金」→「鳥居を金色に」という発想が、現在のように全国から注目を集める結果となった。
今回、私はあらためて御金神社を訪れた。吉日ではなかったものの、休日だったため数10mの行列ができていた。神社自体は24時間開いているのに行列が進まないのは、お札やお守り、絵馬を販売する社務所が開くのが午前10時だから。訪れたのは同9時50分頃で、参拝者は社務所の“営業”開始を待っていたのだった。

そして午前10時──。参拝者は順に境内へと入り、参拝の後、お目当てのグッズを奪い合うように買い求めていた。参拝者の願いごとはもちろんお金にまつわることが大半。「お金持ちになりますように」「借金を完済したい」「FXで大儲け」など多様である。聞いたところによると、今年は「インボイス制度が廃止になりますように」というユニークなものもあるという。

肝心の効き目、いや、ご利益はどうか。Googleマップの書き込みには、幸運が訪れたという話が多く載っている。「部屋を掃除すると封筒を数枚発見。その1枚から30万円が出てきた」「お参りして直ぐに18万の馬券が当たりました」「夫がパチンコで大当たり!」など。中には、宝くじで1等を当選した人もいるようだ。
京都に来たら、一度は足を運ぶ価値はありそうだ。神社なので、くれぐれも雑念を捨て、清い心でお参りください。
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