「丸亀製麺」の第1号店を訪ねて兵庫県加古川市へ ”グローバルうどんチェーン”の源流をたどる
国内外で親しまれるうどんの味
歩くこと約15分、整備された加古川市道沿いにある加古川市役所を過ぎたところに「丸亀製麺加古川店」はあった。

見上げると、看板には「丸亀製麺 釜揚げうどん専門店」。赤い文字で強調された「讃岐」の文字が目を引く。入り口の前にある「丸亀製麺 創業店 平成十二年 十一月開店」と刻まれた木製の看板が誇らしい。

店内へ入ると、目に留まったのは「創業当時に使用していた器」のコーナー。2つのお椀が無造作に置かれているだけだが、まるで博物館に来たような気分になった。

案内に沿って進み、対面で作業している店員に「かけうどん並」を注文。受け取ってトレイに乗せ、その流れで野菜かき揚げ、えび、れんこんの天ぷらをチョイス、お勘定を済ませた。

カウンター席に腰を下ろすと、目の前の壁には創業から20周年までの年表が掲示されている。2000年11月の「第一号店 加古川店(兵庫県)オープン」を起点に、06年7月の「大東店」(大阪府大東市)で100店舗目を達成、その後も着実に店舗網を広げた軌跡が一目でわかる。
さて、うどんである。

まずは七味を振りかけ、割り箸を使って麺をすする。うん、安定のおいしさだ。続いてかき揚げを少しつゆに浸してから口に運ぶ。あっさりしたうどんと揚げたての天ぷらの相性は抜群である。次々と食べ進め、あっという間に完食した次第である。

満腹になった私は、改めて年表に目をやった。今や国内はもちろん、ベトナム、フィリピン、カンボジアといったアジア各国、さらにアメリカでも事業展開する丸亀製麺。その第一歩が、ここ加古川店だったと思うと、感慨深いものがある。
満足感に包まれながら、私は店を後にした。






生成AIを「活用するだけ」ではもったいない! 「過程」を商品化すべき理由