イズミ
M&A、アライアンスで事業領域を拡大へ
「投資推進事業部」を新設し組織体制を強化
イズミは中四国・九州で総合スーパー(GMS)、食品スーパー(SM)を展開する。店舗数はイズミ単体で107店舗、連結で265店舗だ。
同社は1946年、創業者の山西義政氏が広島駅前で露店を始めたのが始まりだ。50年に衣類卸問屋の山西商店を設立。61年にいづみを設立、スーパーいづみ1号店をオープン。73年に初の郊外型ショッピングセンター祇園店をオープンした。80年にイズミに商号変更した。95年にゆめタウン遠賀(福岡県)を出店し九州に進出した。2018年セブン&アイ・ホールディングスと業務提携した。
イズミは「第二次中期経営計画」(21年4月に策定、23年4月に戦略および計画数値をアップデート)で定めた戦略を推進している。成長戦略では、出店計画を絞り込み、既存店活性化投資とM&A(合併・買収)、アライアンスによる事業領域の拡大を行い、オーガニック成長とインオーガニック成長による長期ビジョン実現をめざしている。5月にM&Aや新規事業を管轄する「投資推進事業部」を副社長直轄組織として配置するとともに、外部専門人材を登用するなど組織体制を強化した。
5月にサンライフ(大分県)を完全子会社化。6月にマルヨシセンター(香川県)との資本業務提携契約に基づき、四国エリアにおける商品仕入れや物流及びシステム統合を開始した。8月には、連結子会社のゆめマート熊本(熊本県)が、西友の九州SM事業を会社分割(吸収分割)により承継し、福岡県を中心にドミナンスを形成する考えだ。
店舗面では、24年4月に「ゆめマート新大村(長崎県大村市)」を開業した。5月には「ゆめモール合志(熊本県合志市)」を、9月には「ゆめタウン五日市(広島市佐伯区)」を建て替え「ゆめモール五日市(同上)」を開業した。ゆめモールは、SM「ゆめマート」を中心にアパレル、飲食店などの専門店を1カ所に集約したオープンモール型の商業施設だ。
26年2月期は第二次中計の最終年度。営業収益5901億円、営業利益307億円を見込んでいる。











