イズミ

既存店活性化、M&A・アライアンスを推進
 中国・四国・九州でGMS(総合スーパー)・SM(食品スーパー)を展開するイズミ。2023年度(24年2月期)連結業績は、営業収益4711億円(前年度比2.4%増)、営業利益314億円(同6.6%減)、経常利益323億円(同6.0%減)、親会社株主に帰属する当期純利益204億円(同11.7%減)だった。商品面では、総菜・生鮮加工品の自社製造ブランド「zehi(ぜひ)」で新たな4つのシリーズ「プレミアム」「シーズン」「バランス」「トレンド」を立ち上げ、上質志向・健康志向に対応する品揃えを拡充した。また、アダストリアと協業し22年に立ち上げた30代~40代の女性向け衣料品のオリジナルブランド「SHUCA(シュカ)」で、メンズ向け商品の販売を開始した。24年2月には衣食住で商品開発・調達を行うニチリウグループに再加盟した。

 店舗面では、23年6月にゆめタウン祇園を建て替え、ゆめテラス祇園の2階食品館を先行オープンし11月にグランドオープンした。7月に開業した大型商業施設ゆめタウン飯塚では、飯塚市初のシネマコンプレックスや最新デジタル技術を採用した次世代型テーマパークを導入した。既存店では大規模改装を実施し、4月にゆめタウン行橋で、アダストリアと締結した業務提携および商品売買等に関する基本契約に基づくフランチャイズ1号店、studio CLIP ゆめタウン行橋店を開業した。11月にはLECTを全館改装し、ハンズとのフランチャイズ2号店で生活雑貨を扱うプラグスマーケットや中四国で初出店となるテーマパークのリトルプラネットをオープンした。

 24年度は、「第二次中期経営計画」(21〜25年度)で成長戦略として掲げる既存店活性化、M&A(合併・買収)・アライアンスを推進する。業績予想については、ランサムウエア被害の影響、西友が九州で展開するSM事業を子会社のゆめマート熊本が承継する影響により未公表としていたが、8月に営業収益5273億円(23年度比11.9%増)、営業利益265億円(同15.6%減)、経常利益263億円(同18.6%減)、親会社株主に帰属する当期純利益144億円(同29.4%減)と発表した。

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