キリンビール、「Japan Fireworks Expo」と協働し花火文化の継承を支援


晴れ風ACTION 特別共催 未来につなぐ希望の花火
(キリンビール ニュースリリースより)

 キリンビール(東京都)は7月31日、同社が展開するプロジェクト「晴れ風ACTION」の一環として、中止となった全国の花火大会で使用予定だった花火玉を集め、大阪・関西万博で打ち上げる特別イベント「未来につなぐ希望の花火」を、8月23日に開催すると発表した。

 同取り組みは、日本の花火大会という固有文化を世界に発信し、伝統技術の継承と未来への継続を目指す「Japan Fireworks Expo」との協働で行われるもの。物価高騰や警備体制の強化、自治体の財政難などにより中止や縮小が相次ぐなか、存続の危機にある花火大会を未来へつなぐことを目的としている。

 今回の打ち上げでは、兵庫県の猪名川花火大会や福島県の双葉花火大会など、全国7つの中止大会から花火玉を集める。各地の大会関係者や地域住民も会場に招かれ、再起のきっかけづくりを目指す。

 「晴れ風ACTION」は、2024年から始動したプロジェクトで、ビール「晴れ風」の売上の一部を活用し、桜の保全や花火大会の開催支援など、全国各地の風物詩を守る活動に取り組んできた。2024年には全国47自治体に約8,000万円を寄付し、2025年には支援先を95自治体に拡大予定。また、東急ホテルズ&リゾーツとの協働も始まり、活動の輪が広がっている。

 さらにキリンビールは、花火大会が抱える課題を可視化するため、全国の主催団体と生活者に調査を行い「全国花火大会白書2025」を発表。約9割の主催者が「資金不足」「人手不足」といった深刻な課題を抱える一方で、こうした状況を認識している生活者は約2割にとどまるなど、危機感にギャップがあることも明らかになった。

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