4月消費者物価、3.5%上昇=コメ98.4%、上げ幅最大―総務省

時事通信社

東京都内のスーパーで買い物する人たち
〔写真説明〕東京都内のスーパーで買い物する人たち(資料写真、EPA時事)

  総務省が23日発表した4月の全国消費者物価指数(2020年=100)は、価格変動の大きい生鮮食品を除く総合指数が110.9と、前年同月比3.5%上昇した。プラスは44カ月連続で、23年1月(4.2%上昇)以来、2年3カ月ぶりの高い伸び率となった。歴史的な高騰が続いた米類は98.4%上昇と、7カ月連続で過去最大の上昇幅を更新。相次ぐ食料品の値上げも物価を押し上げた。

 生鮮食品を除く食料は7.0%上昇と9カ月連続のプラス。政府が価格抑制を狙って備蓄米を放出したが、効果は十分に波及せず、高止まりが続いている。コメに関連した品目では、おにぎりが18.1%、すし(外食)が5.0%上昇。チョコレートは31.0%、コーヒー豆は24.8%上昇した。

 原材料価格や物流費の高騰を受け、酒類や鶏卵、日用品、家賃を含む幅広い分野で値上げの動きが広がり、指数の伸びが加速した。 

 電気・ガス代補助金縮小の影響で、エネルギー価格の上昇幅も拡大。電気代の伸びは13.5%(前月は8.7%)、都市ガス代は4.7%(同2.0%)だった。

 一方、今年度から全国で実施されている高校授業料の実質無償化による押し下げ効果から、公立高校の授業料は94.1%下落した。

 生活実感に近い生鮮食品を含む総合指数は3.6%上昇。生鮮食品とエネルギーを除く総合指数は3.0%上昇した。 

関連記事ランキング

関連キーワードの記事を探す

© 2025 by Diamond Retail Media

興味のあるジャンルや業態を選択いただければ
DCSオンライントップページにおすすめの記事が表示されます。

ジャンル
業態