平和堂、京阪エリアでフードバンク活動を拡大 三菱食品と連携

平和堂(滋賀県)は2月21日、取引先企業である三菱食品関西支社(大阪府、以下「三菱食品」)の協力を得て、フードバンク活動を京阪エリアに拡大すると発表した。
平和堂は、食品ロス削減や適量販売の推進を通じて、サステナブルな社会の実現を目指し、2021年7月より取引先企業と連携したフードバンク活動を開始している。今回、三菱食品がこの活動に賛同し、新たに参加することとなった。
この取り組みでは、三菱食品が食品スーパーへの納入期限を超えた商品を提供し、平和堂の販売期限を迎えた精米とともに、平和堂の物流便を活用して京都府社会福祉協議会(京都府京都市)に一括寄付する。

これまで、平和堂の精米寄付は滋賀県社会福祉協議会に限定されていたが、三菱食品の参加により、京阪エリアの店舗からの寄付も可能となった。寄付された食品は、京都府社会福祉協議会が運営を委託する「きょうとフードセンター」を通じて、子ども食堂の運営や生活困窮者支援に活用される。
この取り組みにあたり、平和堂と三菱食品、京都府社会福祉協議会は「商品寄贈に関する覚書」を締結し、2024年9月18日と2025年2月20日に寄付を実施した。寄付内容は、三菱食品からカップ麺や缶詰、調味料、飲料など計6,047点、平和堂から精米315kgである。今後は年2回(8月・2月)の定期寄付を予定している。
平和堂は、地域密着型経営を推進し、地域の課題解決に貢献する「地域共創」を掲げている。今後も食品ロス削減や資源の有効活用を進め、持続可能な社会の実現に向けた取り組みを強化していく方針である。