24年の企業物価、過去最高=3年連続更新、2.3%上昇―日銀
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日銀が16日発表した2024年の国内企業物価指数(速報値、20年平均=100)は122.6となり、3年連続で過去最高を更新した。円安進行による原材料高や人件費の上昇を価格に転嫁する動きが相次ぎ、前年比2.3%上昇と増減率は4年連続でプラスとなった。
企業物価指数は、企業間で取引されるモノの価格を示し、消費者への商品やサービスの価格にも反映される。分野別では、非鉄金属が銅やアルミニウム市況の高騰で、12.2%上昇。コメなどの価格上昇を背景に農林水産物は9.7%、原材料高で飲食料品は2.6%上がった。
24年12月の国内企業物価指数は124.8と、前年同月比3.8%上昇した。46カ月連続のプラス。調査対象品目515品目のうち、389品目が上昇し、103品目が下落した。農林水産物などで価格転嫁が進んだ。