【ニューヨーク時事】米カジュアル衣料品大手ギャップが29日発表した2024年5~7月期(第2四半期)決算は増収増益となった。傘下の低価格帯ブランド「オールド・ネイビー」や、「ギャップ」の既存店売上高が伸びた。通期については営業利益が約50%増加するとの予想を示し、売上総利益率の見通しも上方修正した。
5~7月期の純利益は前年同期比76%増。売上高は5%増。既存店売上高は3%増加したが、高価格帯の「バナナ・リパブリック」はさえなかった。
米メディアによると同社はこの日、ウェブサイトに決算資料を当初の予定よりも早く掲載し、同社株は一時取引停止となった。
ギャップは23年、米玩具メーカーのマテルの最高執行責任者(COO)だったリチャード・ディクソン氏を最高経営責任者(CEO)に起用。事業の再編を進めている。
◇ギャップ(GPS)決算の概要
24年5~7月 前年同期
売上高 3,720 3,548
純損益 206 117
1株損益 0.54 0.32
(注)売上高と純損益の単位は100万ドル、1株損益はドル。▲は赤字。