【ニューヨーク時事】米小売り大手ウォルマートが自動運転のフォークリフトを導入する方針であることが26日、分かった。倉庫業務の効率化が目的で、2億ドル(約300億円)を投じる可能性がある。ロイター通信が関係者の話として報じた。
報道によると、ウォルマートは、南部テキサス州に本拠を置く新興企業フォックス・ロボティクスから数百台の自動運転フォークリフトを購入するとみられる。また、既に同社に2500万ドルを投じたという。
両社は4月、自動運転フォークリフト導入に向けた概念実証を経て、複数年計画を進めることで合意したと発表。まずウォルマートの4カ所の配送センターに追加で19台を配備した上で、実績に応じてさらに投入する可能性があると説明していた。
米メディアによると、米金融大手ジェフリーズのアナリストは、ウォルマートは自動化や人工知能(AI)に関する取り組みを通じ、2029年までに利益を200億ドル上積みできると試算している。