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関西フードマーケット 本決算は営業・経常利益ともに50%超増加

関西スーパー

 関西フードマーケット(兵庫県)が5月14日に発表した2024年3月期決算(連結2023年4月1日~2024年3月31日)は、売上高が前期比2.9%増の3,850億円、営業利益が54.8%増の91億円、経常利益が62.6%増の87億円、当期純利益は32.5%増の56億円となり、増収2ケタ増益を達成した。

 2023年度は、客単価の上昇に伴い、既存店売上が前年を上回って推移したことから、計画した1.6%増を超える増収率を達成。売上増加による売上総利益の増加が、販管費の増加を上回り、営業利益の32億円増、経常利益の34億円増につながった。当期純利益は、減損損失など特別損失を計上したが、予想を7億円上回る56億円で着地した。

 会社別の業績については、イズミヤ・阪急オアシスが売上高で2.6%増の2,489億円、売上総利益は18億円増の671億円、販管費は11億円増えて795億円となったが、その他収入が16億円増の181億円が効いて、営業利益は23億円増と大きな伸びとなった。

 下期から客単価上昇は微増となったが、客数の回復が進み、既存店売上が前年比4.0%増と堅調だったことや販管費を抑制したことで、営業利益は計画通りに進捗。大幅な増益につながった。

 関西スーパーマーケットは、売上高が2.3%増の1,305億円、売上総利益は12億円増の346億円となり、総利益率は0.37ポイント改善して26.53%とした。販管費については3億円増の328億円となったが、営業利益は10億円増え39億円で着地した。

 既存店売上が3.3%増となったことに加え、総利益率も向上して売上総利益が増加。売上高、営業利益とも予想を上回る過去最高を達成した。

 2025年3月期の連結業績については、売上高で3.1%増の3,970億円、営業利益で14.6%増の105億円、経常利益で14.8%増の100億円を見込んでいる。