【ニューヨーク時事】米小売り大手ウォルマートは30日、プライマリー・ケア、歯の治療などのサービスを提供する「ウォルマート・ヘルス」事業を巡り、南部フロリダ州など5州で展開する全51カ所の診療所を閉鎖すると発表した。運営コスト増加による利益圧迫などを踏まえ「持続可能なビジネスではない」と判断した。
ウォルマートは2019年、ウォルマート・ヘルス事業に乗り出し、昨年には24年末までに75カ所超に診療所を拡大する計画を明らかにしていた。遠隔診療サービスも打ち切るが、約4600の薬局、眼鏡など視覚に関するサービスを手掛ける3000超の「ビジョン・センター」に影響はない。
診療所の具体的な閉鎖時期は未定。閉鎖に伴う費用などは明らかにされていない。