総合スーパー「アピタ」「ピアゴ」などを展開するユニー(愛知県稲沢市)の榊原健社長は時事通信のインタビューに応じ、「シェア拡大への考えはある」と述べ、大阪など出店していない他の都市圏への進出に意欲を示した。親会社のパン・パシフィック・インターナショナルホールディングスとも連携し、ディスカウント店「ドン・キホーテ」との融合店などを含めて「店舗はさらに出せる」と強調した。
榊原社長は昨年10月に就任。トラック運転手が不足する2024年問題に伴う物流費の高騰については、「商品の価格などに影響はある」と指摘。「PB(プライベートブランド)を増やしていくことで、ダメージを最低限にしていく」方針だ。
価格戦略については、食品や洗剤、調理器具といった最寄り品の値段を「客が買いたい値段に直結させ、4月に強烈に打ち出す」と強調。原材料や物流費の高騰を背景に仕入れ価格が上昇する中、パート従業員の声を反映させ、値下げして欲しい商品と希望価格を調査。「競合他社に負けない地域最安値」を目指す。