米FTC、クローガーの競合買収阻止へ提訴=スーパー大手同士が合併計画
【ニューヨーク時事】米連邦取引委員会(FTC)は26日、米スーパーマーケット大手クローガーによる競合アルバートソンズの買収計画を阻止するため、連邦地裁に提訴すると発表した。合併が実現すれば競争が阻害され、価格の上昇やサービスの悪化につながると懸念を示している。
米メディアによると、米スーパー業界でクローガーは売上高がウォルマートに次ぐ第2位。アルバートソンズは、コストコに次ぐ第4位。クローガーは2022年10月、アルバートソンズを買収することで合意したと発表した。
FTCによると、買収規模は246億ドル(約3兆7000億円)に上り、実現すれば米スーパーの合併としては過去最大となる。FTCの幹部は声明で「買収により、全国の消費者が現在直面している経済的負担がさらに増大する」と指摘。また、両社の従業員の待遇も悪化する恐れがあると説明した。