ウォルマート、スマートテレビの米ビジオを買収=広告事業強化で、3450億円
【ニューヨーク時事】小売り世界最大手の米ウォルマートは20日、米スマートテレビメーカーのビジオを23億ドル(約3450億円)で買収することで合意したと発表した。成長が著しい広告事業の強化が狙い。ビジオのテレビの所有者を対象にさまざまな広告を流して収益につなげる。
ビジオのスマートテレビは1800万以上のユーザーがおり、広告付きでコンテンツを無料で視聴できるサービスを展開している。ウォルマート幹部は声明で、ビジオの買収により「急拡大している広告事業を収益性の高いものにすることが可能になる」と述べた。
ウォルマートは近年、店舗網や通販の自社ウェブサイトを活用した広告ビジネスに力を入れている。この日発表した2023年11月~24年1月期決算では、広告部門の売上高が前年同期比33%増だったと明らかにした。