【ニューヨーク時事】小売り世界最大手の米ウォルマートが20日発表した2023年11月~24年1月期(第4四半期)決算は、売上高が前年同期比5.7%増、純利益が12.4%減となった。売上高と調整後1株当たり利益はいずれも市場予想を上回った。年末年始の休暇商戦が好調で、特に通販は23%の伸びを見せた。
既存店売上高は、主力の米国ウォルマート事業(燃料除く)が4.0%増だった。レイニー最高財務責任者(CFO)は米CNBCテレビのインタビューで、顧客の買い物の頻度は増えているが、購入する商品数が減っていると述べた。テレビやコンピューターなど高価な商品の販売は厳しいと説明した。
1月通期では、売上高が前期比6.0%増の6481億2500万ドル、純利益が32.8%増の155億1100万ドルだった。調整後1株当たり利益は6.65ドル。
25年1月期については、売上高を3.0~4.0%増と予想。調整後1株当たり利益は6.70~7.12ドルを見込んでいる。
◇ウォルマート(WMT)決算の概要
11月~1月期 前年同期
売上高 173,388 164,048
純利益 5,494 6,275
1株利益 1.80 1.71
(注)売上高と純利益の単位は100万ドル、1株利益は調整後、ドル