米労組、スタバ取締役会変革を計画=推薦候補3人を公表
【ニューヨーク時事】米労働組合連合「ストラテジック・オーガナイジング・センター(SOC)」は21日、米コーヒーチェーン最大手スターバックスの取締役会に推薦する人物を送り込む計画があるとして、候補者3人を公表した。同社では近年、労使対立が先鋭化しており、労組による会社側への新たな対抗措置の一つと言えそうだ。
SOCは「スターバックスは2年以上にわたり、会社側に声を届ける従業員の取り組みに対し、異例の対抗策を講じた」と批判。「深刻な人的資源管理の失敗により、会社の評判を著しく傷つけ、甚大な財務、法的、規制上のリスクにさらしている」と、取締役会変革の必要性を訴えた。
3人は2024年の年次株主総会で取締役就任を目指し立候補する。候補者にはクリントン米政権下でホワイトハウス高官を務めたマリア・エチャベステ氏、全米労働関係委員会(NLRB)で史上2人目の女性委員長となったウィルマ・リーブマン氏も含まれている。