【ニューヨーク時事】米小売り大手ウォルマートが16日発表した2023年8~10月期決算は増収増益だった。インターネット通販や食品の売れ行きが好調だったことが業績を押し上げた。米メディアによると、売上高と調整後の1株当たり利益は市場予想を上回った。
米国の既存店売上高は(燃料除く)は4.9%増(前年同期は8.2%増)。マクミロン最高経営責任者(CEO)は声明で、「感謝祭関連の食品は昨年よりも価格が低下し、衣料品や玩具なども手頃な値段になる」と指摘し、売り上げ拡大に期待を込めた。
1月通期見通しについては、調整後1株当たり利益を6.40~6.48ドル(従来予想は6.36~6.46ドル)に上方修正した。売上高伸び率も5.0~5.5%程度(同4.0~4.5%程度)に引き上げた。
一方、ウォルマートの幹部は米CNBCテレビのインタビューで、消費者の財布のひもが固くなっているとの認識を示した。セール前後の売り上げが落ち込む傾向にあるという。
◇ウォルマート(WMT)決算の概要
23年8~10月 前年同期
売上高 160,804 152,813
純損益 453 ▲1,798 1
株利益 1.53 1.50
(注)売上高と純損益の単位は100万ドル、▲は赤字。1株利益は調整後、ドル