【シリコンバレー時事】米グーグルは4日、音声アシスタントに対話型AI(人工知能)「バード」を組み込むと発表した。対象を絞って試験提供し、その後一般公開する。自社の基本ソフト(OS)「アンドロイド」を搭載したスマートフォンだけでなく、米アップルのiPhone(アイフォーン)にも対応する。
グーグルは、音声で電話やアプリの起動ができる機能を提供してきた。バード搭載により、グーグルの電子メールや文書作成ソフトを参照し、重要なメールの確認や会合の場所への経路案内の表示、資料の要約ができる。撮影した写真にキャプションを付けることも可能だ。
担当幹部は4日、ニューヨークで開いた発表会で「世界一役に立つパーソナルアシスタントを提供するビジョンの第一歩だ」と語った。バードは40以上の言語に対応している。
対話型AIを巡っては、米オープンAIの「チャットGPT」などもスマホで音声入力できるようになった。グーグルは、多岐にわたるソフトウエアとの連携で利便性を引き上げる。