【上海時事】中国電子商取引(EC)大手、アリババ集団は10日、蔡崇信氏が会長に、呉泳銘氏が最高経営責任者(CEO)に正式に就任し、新経営体制が発足したと発表した。アリババは事業をクラウドやECなど6分割する組織改編を進めており、新経営陣は改編作業に注力する。
同日付で会長兼CEOを退任した張勇(ダニエル・チャン)氏はクラウド部門「阿里雲」トップを継続して務めるとみられていたが、同職務も同時に辞任した。阿里雲トップは呉CEOが兼任する。
蔡、呉両氏は創業者の馬雲(ジャック・マー)氏の創業当時からの最側近。張氏は2015年にCEOに就き、19年から馬氏の後任として会長を務めていた。蔡会長は張氏に対し「新型コロナウイルスの感染拡大や外部ビジネス環境の激変など難局を乗り越えた」と貢献を評価した。