7月の米就業者、18万7000人増=失業率は3.5%に改善

時事通信社
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商店のウインドーに貼り出された従業員募集中のサイン
〔写真説明〕商店のウインドーに貼り出された従業員募集中のサイン=7月7日、米メリーランド州ロックビル(EPA時事)

 【ワシントン時事】米労働省が4日発表した7月の雇用統計(季節調整済み)によると、景気動向を敏感に反映する非農業部門の就業者数は前月から18万7000人増加した。伸びは前月の18万5000人(改定)からほぼ横ばいで、市場予想(20万人)は下回った。雇用情勢は依然として堅調なものの、一時の勢いは失われている。失業率は3.5%と、前月から0.1ポイント改善した。

 インフレに大きく影響する平均時給は前年同月比4.4%上昇。伸びは前月と変わらず、引き続き高水準だった。業種別の就業者数は、医療関連が前月比6万3000人増、金融が1万9000人増、建設も1万9000人増だった。

 米国のインフレ率は昨年半ばをピークに低下している。一方、失業率は2カ月連続で改善し、労働市場の逼迫(ひっぱく)状態が続く。人手不足による賃金上昇がサービス分野の価格を押し上げており、連邦準備制度理事会(FRB)は7月の金融政策会合で、6月に休止した追加利上げの再開を決定。政策金利は0.25%引き上げられて年5.25~5.50%と、22年ぶり高水準となった。

 FRBは「インフレは依然として高過ぎる」(高官)と警戒を緩めていない。9月の次回会合では利上げを継続するか、金利を据え置くかを慎重に判断する構えだ。

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